ホームページの中に「Type A-2の選び方」と云うページがあります。いつも多くのお客様に読んで頂けていることを嬉しく思っています。今回は別の視点で見たType A-2についてを書いてみます。宜しければお付き合いください。
 
「Type A-2とは」
1931年から44年まで製造された夏用フライトジャケットで、アメリカ陸軍航空隊(AAC/ARMY AIR CORPS)とアメリカ陸軍航空軍(AAF/ARMY AIR FORCES)で使用されていました。14年間で製造されたA-2は20万着を超えています。
 
「ファッション衣料としてのA-2」
フライトジャケットであるA-2がファッション界にお目見えしたのは「映画」の影響によるところが大きいでしょう。その代表作が「THE GREAT ESCAPE〜大脱走」です。S.マックイーンが演じるV.ヒルツ大尉のカッコ良さに憧れたのは映画ファンだけではなかったはずです。その影響を強く受けったひとりがトイズマッコイを仕切る岡本 博氏であるのは皆様もご存知かと思います。
A-2が生まれた1930年代、アメリカの男達が普通に着ていたのが革ジャンでした。その当時革ジャンは最もポピュラーなアウターで腰を覆う着丈を持つカーコートやウェスト丈で着るサックジャケットなどデザインは様々ですが、スポーツジャケットの総称で愛用されていました。何故革ジャンがファッション衣料の双璧として根付いていたのかは定かではありませんが、元となる馬、牛、山羊、羊などの革が多く出回っていたことや加工のし易さから衣料に向いていたのかもしれません。丈夫さが取柄の革ジャンですが、着込んで出る皺や塗膜の変化などの経年劣化もまた魅力。オイルを入れたり剥離を隠すために靴墨を塗るのも革ジャンならではのメンテナンスであり革ジャン独自の味作りでした。戦後、日本に入ってきた欧米文化...映画の影響を受けた多くの男達が革ジャンを颯爽と着こなすまでには余り時間を必要とはしませんでした。

1989年ごろ、岡本博氏の手によって生まれたType A-2がレプリカA-2のルーツですが、あれから20余年...今や先端のファッション衣料ではありませんが、男である以上、持っていたいアイテムとして革ジャンが存在するのも変わりない事実でしょう。
 
「Type A-2の良いところ&そうでないところ」
ライダースジャケットと並び誰もが知る革ジャンスタイルです。シンプルなデザイン故、飽きることが少なく長い間着ていられる点が最大の良さ。経年劣化で見せる表情の変化は唯一無二なのも魅力です。ジッパーやニットリブなどのパーツが交換可能で縫製修理にも対応できる点も大きな安心となります。一方でそれらのパーツ価格や工賃が高めなのはここで云うそうでないところです。頻繁に着用されるのであれば一生のうちにも何度かの修理が必要となります。現在の革は鞣し技術の発達でノーメンテナンスで着続けられます、せめて修理に掛かるコストが抑えられれば多くのファンに喜んでいただけると思います。そこでひとつの提案ですが、虫食いなどによるニットパーツの穴を塞ぐ修理なら自分で挑戦してみることをお勧めします。手芸屋さんでニットリブの近似色の糸を手に入れます。50番手くらいの太さのスパン糸なら目立たずに使えます。
 
「どう着たらカッコイイのか?」
「Type A-2の選び方」に記載のとおり、サイズ選びは重要ですがさほど神経質になる必要は在りません。アウターの多くは皆そうですが、新品時はフィット感がないので着用しても浮いた感じになってしまいます。手で揉んで柔らかくするのが裏技であり、身体にあったラインを出すための近道です。中でも衿は重要なポイントです。衿先を少し開いて首元が見えるようにすると見た目的にも馴染み格好良くなります。鎖骨を見せるように開くイメージです。肘の皺は着用で自然に入る部分なので自然に任せましょう。ポケットフラップも真っすぐよりもクシャ感が出ている方が「着込んだ感」が出せるので指先で曲げるなどで癖をつけてみましょう。こんな風に自己流の儀式を施すことで他の人より数段カッコ良く着こなすことが出来ます。
 
如何でしょうか。
ここに記載した「あれこれ」で貴方のA-2ライフがより充実したものになれば私達の喜びです。