「革見聞録」
ここは、革について呟く私の「見聞録」。 馬、牛、羊、山羊...それぞれの異なった魅力と保管やメンテナンスを含めた革との付き合い方を私の独断的目線でご紹介したいと思います。 宜しければお付き合いください。
★Type A-2を分類する(カラー編)...2017年7月24日
レプリカブランドの目線で見た場合ですが、A-2のカラーはラセットブラウンとシールブラウンに大別されます。
これはとあるブランドの革見本ですが、こげ茶色以外の茶色はすべてラセットブラウンと言われています。この中で4番と7番がラセットブラウンに属します。 それ以外がシールブラウンとなる訳です。 米軍の規定ではBrownであれば良しとされていた様で、特に濃淡を論する記述は残されていなかったようです。 Type A-2と言えど洋服には違いありません。ラセットが似合う方とシールが似合う方...其々です。そしてそこには個々の好みも在るでしょう。

接客からの実感ですが、「シールを買われたお客様の多くが2枚目、またはそれ以降にラセットをお選びになる」ことです。 これはかなりの確率なのですが、2枚目にラセットを買われなかった場合、多くの方が複数枚数買いの泥沼にはハマってしまいます。 「A-2地獄」という病です...お気を付けください(笑)
★Type A-2を分類する(カラー編)その2...2017年7月25日
さて、ラセットブラウンとシールブラウンとではどれくらいイメージが違うのでしょか。次の2枚の絵面で一目瞭然です。
新旧入り混じったRusset Brown A-2群
そして同じくSeal Brown A-2群

どちらにも少しずつ色の違いが在ってそこがまた魅力です。さて、ここまでは冒頭に書いたようにレプリカブランドの目線で見たA-2の話ですが、実際のA-2はどうだったのでしょうか...。
★Type A-2を分類する(カラー編)その3...2017年8月1日
それでは実際のA-2はどうだったのでしょうか?
これは2011年の別冊Lightning Vol.99で紹介されているヴィンテージA-2ですが、そのどれもがRusset Brownです。

この他にも過去20余年の間に様々なムック本や洋書を含めた専門書が在りました。
どれを見てもRusset Brownが多いですね。先日、当店で開催していた「トイズマッコイ2017年秋冬内覧会」でヘルプして頂いたスタッフ田辺氏やレインボーカントリーの三好氏も口を揃えて言うのは、売れるA-2は殆ど「Seal Brownですよ」でした。
今から25年前のリアルマッコイズ。カタログの掲載されていたType A-2はなんと6種類!しかもその殆どがRusset Brownだったのです。時代の変化を感じますね。私個人はRusset Brown A-2の必要性を強く感じています。今シーズン、Russet Brown A-2が在るのはレインボーカントリーだけです。貴重な存在ですね。